冬の石垣島の“正直なところ”
石垣島の冬は思ったより、寒いです。
そして、思ったより寒くないです。
真反対な文章ですが、どちらもゲストさんからよく聞く感想です。

冬の石垣島は、ガイドブックのような「青空・青い海」の毎日ではありません。
晴れる日もありますが、曇りや雨、強い北風がよく吹きます。
1週間ずっとどんより、ということもぜんぜんあります。
「冬の沖縄=常夏」を想像していると、ギャップが大きいかもしれません。
だからこそ最初にお伝えしたいのは、
“冬の天気に期待しすぎないほうがいいですよ” ということ。
でも、これは悪い意味ではありません。
天気が移ろいやすい季節だからこそ味わえる、
ゆっくりとした島の時間があります。
天気が読めない冬でも、“こんな魅力がある”
冬の石垣島は、観光のピークが過ぎて、島の空気が落ち着いています。
どこへ行っても人が少なく、生活のリズムや自然の表情がよく見えます。

晴れた日の海はもちろんきれいですが、
曇りの日の海の色や、風の音、雨が落ちる庭の風景も、意外と心が落ち着きます。
「思いどおりにならない季節」を受け入れると、
夏とはまったくちがう味わい方ができるのが冬の石垣島です。
冬の名物アーサー採りができたり、サトウキビの収穫も見ることができます。

晴れた日の過ごし方
冬でも、晴れた日はしっかり“海の青さ”が出ます。
時期にもよりますが、23度近く上がることもあります。
気温が上がる日は長袖一枚(半そででもいいかも)で過ごせることも。

- 晴れ間を見つけて海へ散歩
- ドライブまたは離島へ
- 海沿いでのんびり
- 夜に風が止まれば、星が驚くほど見える日も

「晴れたらラッキー」。
そんな軽い期待感でいると、思いがけない瞬間がより嬉しくなります。
曇り・雨・風の日の過ごし方
正直、冬の石垣島は“外で遊べる日”より、“天気を味わう日”のほうが多いです。
でも、そこに魅力があります。
- カフェで雨の音を聞きながら本を読む
- 市街地で食べ歩きやパン屋めぐり
- 地元スーパーで島の食材を眺める
- 民具や工芸めぐり&体験
- 早めに宿に戻ってゆっくりご飯を作る
観光“しなきゃ”という気持ちがほどけて、
島の生活に近い時間を過ごせるのが冬のいいところです。
パキラでの冬の過ごし方
島の家は基本「夏仕様」です。
パキラも同じく、冬は意外と冷えます。
風向きによっては湿度が上がったり、ひんやりしたり。
リビングにこたつを用意してあり、みんなそこにあつまってぬくぬくしています。
冬はとくに「島で暮らす」を楽しむ!
- 早めに帰ってきて、キッチンで温かいものを作る
- 室内で作業したり、読書したり
- 一人旅同士がおしゃべりをしていたり
もともとパキラのゲストは、のんびり生活を味わう旅の方が多いので
自分のペースで「石垣島の生活」が味わえるこの時期、長期滞在が人気です。
冬に来るなら知っておきたい服装と持ち物
石垣島の冬は、とにかく 風の強さがポイント です。
そして、寒い暑いの寒暖差があるので調整できる服装がおすすめ。
- 晴れていても風が冷たい日があるので、薄手のダウンは安心
- アウターはモコモコよりも、風を通さないものがおすすめ。
- 室内の床が冷えるので靴下はあったほうがいい
- サンダルはいらない
- 重ね着は、暑いときに脱げるように調整できるものがいい
“冬の沖縄=意外と冷える”は、ほんとうにそのとおりです。

よくある質問
Q. 海に入れますか?
→ 入れる日もありますが、あくまで「入れたらラッキー」くらいに。
また、入るときはウェットスーツが必要。

Q. 晴れない日はどう過ごせば?
→ 無理に外に出なくても大丈夫。雨や曇りの日のほうが、島の音がよく聞こえます。
Q. どれくらい寒い?
→ 東京の冬ほどではありませんが、“薄着でOK”というほどでもありません。
最低気温は15〜18℃前後が多いですが、風があるので、体感はそれより低く10℃下回るくらいです。

さいごに:冬は「予定外の時間」を楽しむ季節
冬の石垣島は、天気にゆらされる季節です。
でも、その“ゆらぎ”の中で過ごす時間は、夏とはまったく別物。
晴れた日はもちろん、曇りや雨の日も、静かで落ち着いた良さがあります。
予定どおりにいかないからこそ、ゆっくりできる時間も生まれます。
天気に期待しすぎず、「その日の島に合わせて過ごす」。
そんな旅が似合うのが、冬の石垣島です。

