kyoko's history Ⅰ ~移住から開業まで~
こんにちは オーナーのきょうこです。
どんな人がやってるの?一緒に過ごす時間も長いので、「パキラ」までの道のりを少し(いや、長いな^^)お話しますね。
Art on the stage ~舞台の上の芸術~
舞台女優を志し、広島から上京。桐朋芸術学園を卒業後、劇団東京タンバリンに所属。
どっぷり演劇の世界に没頭していた。作品を造る喜び楽しさに夢中になり、年に2~3回の舞台以外は朝から晩までアルバイトで生活を支える。休日は芝居を見に行き、飲めば演劇論を語り合う。一般的な社会人との格差、ついていけない進歩していく社会に違和感を感じてはいたものの、同じ世界の仲間が楽しくて見ぬふりして、どんどん小さな世界に引きこもっていた。
Temptation of Different cultures ~異文化の誘い~
友達とカンボジア旅行中、カンボジア人に「日本語を教えて」「日本語ができたら、仕事があるんだ」といわれ、自分のいままで生きてきた世界の小ささ、無知さに衝撃を受けた。役者ってなんだろう、芸術ってなんだろう、そんなことよりもまずは「生きる」ことが大切なんじゃないか。もっと異なる文化について知りたい!異文化に強い興味を持ち、帰国後すぐ学校に通って日本語教師になる。
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Escape from my devil ~悪魔からの脱出~
晴れて日本語教師になったが、同期生が海外に挑戦していく中、私は行く踏ん切りがつかず日本の学校で教壇に立っていた。しかし安い教師給料に、莫大の仕事量…なかなか思い描く生活ではなかった。カンボジアで生きるために日本語を学びたいと言っていた彼と、ここ日本に留学で来ている外国人の間には、大きな差があった。私は「日本語」を教えたいんじゃない、もっと「生きる」手助けをしたいんじゃないかな・・・。「このままこの道をずっと進んでいていいのだろうか?」と悩んでいた。
そんなある朝。
”人身事故のため遅延”
急いでいる朝に見た 電車の電光掲示板
「ッチ」
舌打ちした自分に驚いた!!!
生死をさ迷っている人がいるというのに、懸命に救助している人がいるというのに・・・私の身体の中に悪魔がいる。いつからこんなふうに思うようになったんだろう。もうこの世界から脱出しよう。
Encounter of guesthouse ~ゲストハウスとの出逢い~
もう少し自然体で生きるために、東京を出よう。
ベトナム・カンボジア・タイ・インド・ネパール・・・沖縄本島・与論島・徳之島・奄美大島・加計呂島、喜界島、八丈島、小笠原・・・旅をしている中で、2人のゲストハウスオーナーに出逢った。
自然遊びのプロ、仙人みたいなオーナー。与論島「ドミトリー海(KAI)」の阿由葉さん。
それから無償の愛を浴びるように与えてくれる、奄美大島の「涼風」みんなのかぁちゃん。
この2人のおかげでゲストハウスの魅力にはまり”人生を楽しむ”という言葉に憧れた。自由に生きててカッコいい。人生って楽しくていいんだ!やりたくなければやらなくていいし、逃げてもいい。もう少し自分に素直に、自分の声を大切にしていいんだ!!そして同じように悶々と生き方について迷走中の仲間とも出逢った。
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Find my way ~たどり着いた場所~
そしてたどり着いたところが石垣島。
2012年1月、30歳になる年にゲストハウスに住みながら石垣の生活をスタートさせる。
”異文化とは国と国じゃなくて、個人と個人の中にある”と気づく。「私は誰でもない私、私は私のままでいいんだ」
自分を素直に受け止め、悶々とした気持ちも晴れた。
そして夢を見る・・・「いつか生きるを手助けできるゲストハウスをやりたいなぁ」
Tradition of Ishigaki Island ~島につたわるもの~
人気カフェ「PUFFPUFF」で働き経営のおもしろさを学び始めた頃
島の人とのネットワークを広げていくなかで知った石垣島の伝統や文化、特に家族愛や先祖崇拝、ゆいまーるなど現代社会が忘れかけている ”人と人のつながりから生まれるもの”に強く興味をもつ。少しずつ不必要なモノがなくなり、大切なモノが見えてきた。毎日が楽しくて、遅く来た青春、まさに順調に生活を送っていた。
Fight against a black shadow ~黒い影との戦い~
そんななか、黒い影は突然襲ってきた。
無気力・感情の不安定・自己批判・不眠
何をしにこの島に来たのか?何のために生きているのか?幸せって何?何もしたくない、明日起きるのさえ嫌だ[No][No]
よくわからない黒い影に押しつぶされそうになっていた。石垣島に移住・生活することが目標だった私にとって、叶ってしまった今、次に生きる意味がみいだせなかった。・・・・完全に生きる目標を忘れてしまった2013年の秋。そんな時、タイミングよく知り合いが「白保で宿をやらないか?」と声をかけてくれた。
夢のまた夢だと思っていたことが、すぐ目の前にある。「このままじゃいけない」黒い影を払いのけ、自分の足で立った。夢を夢で終わらせないために動きはじめる[YES]!!!!
The challenge ~素人の挑戦~
白保の村は赤瓦の家が残る、伝統あふれる町並みで海も近くて環境はGOOD!!
問題は家がゲストハウスにしては狭いことだ。これは設備の面でも”女性限定”にするしかないな・・・「女性限定???」「お客さんが半分に減る!?」
女性限定のゲストハウスなんて島には一軒もない。経営もしたことのない素人がうまくいくだろうか?
友達に助けられ、何とか2014年3月オープンです。
Characteristic that only women ~女性専用という個性~
オープンして3ヶ月。お客さんから教わったこと
私は想像してもいなかった、ここには女性専用にしかつくれないくつろぎがある。基地がある。
お客さんが教えてくれたパキラの個性
Support traveling by yourself ~「一人旅」応援します~
仕事や肩書き 年齢や利害関係なく、自分と違う世界の人と知り合いになれる「一人旅」
日常では交わらない人がたまたま旅行で交わった時、自分の小ささを知り、くだらないことで悩んでたことに気づく。
いらないものをそぎ落とし、シンプルに自分が大切なものを考える。
異文化との出会いは 自分の栄養素でもあり試練だ。
年間300人以上の人の人生を垣間見て、どんどん変化していく自分がわかる。
Life is Art ~人生は芸術~
私とあなたは違ってあたりまえ その小さな異文化を見つけていく。
周りに流されるんではなく、目の前の異文化に影響されながら 変化していこう。
私の中のマグマを感じながら、素直に声にだしてみる。行動してみる。下向きなこともあるけど、だから幸せを感じることができる。そうやってみんな「自分だけの道」歩んでいこう。
若い頃演劇仲間と語りあっていた「芸術とはなにか?」。今の私が答えるなら「生きる」っていうことなんじゃないかな。
To be continued( ^ω^)・・・kyoko's story Ⅱ~白保村に魅了されて島嫁になるまで~