無縁仏にも優しい石垣島の風習

沖縄の行事は全て旧暦なので、お盆も旧暦の7/13〜15の旧盆で行われます。今年は8/31〜9/2でした。

今年はコロナ対策で親戚への訪問も控え、白保の有名な獅子舞も無し……そのうえ台風もくるということで、本当に静かな静かなお盆でした。

島嫁になって3回目のお盆。内地とは違う沖縄独自の風習もたくさんあるので、何年経っても驚きの連続です。

初日はワラを燃やしてご先祖様をお迎えします。

(台風で風が強い……!!)

お盆中はお母さんに教わりながら、3日間ご先祖様に3食ご飯を作ります。

朝はおかゆと味噌汁なんですが、この味噌汁がまた特徴的。白保の味噌汁はピーナツが入ってて具も7種類以上入ってる沢山の米味噌仕立ての味噌汁です。この味噌汁、ほんと美味しくて、大好き!!

そして3日間に、親戚や付き合いのある家の仏壇をお互いまわります。その数20〜30件!さすが沖縄は人付き合いが広い……

いろんな風習があって小噺がたくさんあるお盆ですが、1番驚いたのがこの「無縁仏用のご飯」です。

ご先祖様がこの世に来るときに一緒に帰ってきてしまった無縁仏が家の外をウロウロしていると言われています。仏壇のご飯を食べに家の中に入ってこないように、わざわざ無縁仏用のご飯(野菜や肉の切れ端、生米、水)を作って、マヤブーという木で作ったほうきで外に撒くんです。

(↓ほうきと、仏壇用のお箸)

「無縁仏さんどうぞ召し上がってください。(家に入ってこないでね)」

毎食、仏壇にご飯を出す前に行います。

また、旧盆あとのイタシキバラも、送り日にあの世に帰らなかったご先祖様や無縁仏を送るために楽しませるために行うんだとか。

なんだか、沖縄の人は無縁仏にも優しいなぁ。

こういった目に見えないものをきちんと信じて行うっていう風習いいですよね。内地ではどんどん簡略化されてやらなくなっている行事ですが、本来どういう意味があって、どうしてやっていたのか、どういう時代背景があったのか、物に対する考え方、などが垣間見れる行事、やっぱり大切だと思います。

少なくとも今ある行事は子供に伝えていきたいですね。

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