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人生の恩師、志賀廣太郎の訃報

志賀廣太郎さんの訃報を聞いたとき、本当になにも考えられないほどのショックでした。
私が20代東京で芝居をしていた時に、とてもかわいがってもらっていました。
もともと大学の恩師で、志賀さんの授業は本当に楽しかった。
在学中の試演会で演出してもらった劇団「東京タンバリン」の作品で小劇場が好きになり、タンバリンのオーディション応募するきっかけをくださったのも志賀さんでした。

よく飲みにも連れて行ってもらって、意外とまめな料理の話しや海外の旅行の話、人生の相談をしていて
「30歳までに結婚してなかったら、志賀さん嫁にもらってくださいね」
なんて上から目線でよく言ってたもんです。
ジーパンにだいたいチェックのシャツを着て、大きなかばんを肩にさげて「お~さき~」なんて声をかけてくれました。
美味しい小さなお店をよくご存じで、「劇場であの駅に行くならこのお店を訪ねてごらん」「ここのもつ煮がおいしいよ~」と、穴場を見つけるのがほんと上手!
それこそ、石垣に移住した後も「【森の賢者】って店に行ってごらん」と連絡くださいました。
世話好きで、人が大好きで、時にお茶目で、時に紳士で、なんといっても芝居が大好きで、そのまんまのお人柄。

大学の講師や舞台、TVや映画の撮影で忙しいさなか、大学でたてのぺーぺーの芝居にも必ず顔をだしてくださったり、飲みに付き合ってくださったり、志賀さん何人いるの?ってくらい、フットワークの軽い方で、本当に律儀な方で尊敬します。

大好きな志賀さん。
2年前の白保リゾートホテル問題の時には、「人の欲はつきないものだ」と署名に賛同してくださり、応援してくれました。連絡をしたのはこれが最後。
本当に未だに心の整理がつきませんが
志賀さん。私の人生の恩師。今の私があるのは志賀さんのおかげです。

たくさんの教えを、そして愛をありがとうございました。

(まだまだ若い大学卒業式にて)

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